道の活動 

 
旧国道219号線(横谷越)

 
 国道219号線は、熊本県熊本市から宮崎県宮崎市を結ぶ道です。途中、熊本県と宮崎県の県境には旧国道の横谷越があります。
旧国道には、旧国道区間と旧旧国道区間の2ルートがあり、旧旧国道が横谷越をする峠の道となります。旧国道は国道219号線との分岐から横谷越の途中に横谷バイパス(現在の国道219号線)に戻る取付道路までの区間となります。
なお、現在の国道219号線は県境附近に横谷トンネルがあり、これを経由する路線となります。一連の旧国道が地形に沿った道であるのに対し、横谷バイパスは急勾配の道を登っていきます。その為、かなり長い区間に登坂車線が存在しています。
今回は、この旧国道を撮影しながら走行してみました。

 
◆湯前町横谷(国道と旧国道分岐)
国道219号線から横谷越への旧国道の道と分岐する附近です。

現在の国道219号線上には「国道219号 横谷バイパス」と書かれた看板が立ったままになっています。
 

国道との分岐直後の旧国道です。

 
◆湯前町一猪
道の端には「横谷バイパス・100m先入口」と書かれた看板が横倒しになったまま放置されておりました。
その手前・反対車線にはおにぎりを発見。

 
◆旧国道と旧旧国道分岐
国道219号線(当時は横谷バイパス)と横谷越へ向かう旧国道との分岐路です。
旧国道に降格した横谷越の熊本県側は湯前町の町道猪鹿倉横谷線といい、大型車は交通止であるという看板が立てられておりました。

 
◆横谷バイパス取付道路(旧国道・旧旧国道分岐→旧国道→国道219号線)
旧旧国道(横谷越)との分岐の先の旧国道である横谷バイパスへの取付道路上にもおにぎりを発見。
センターラインのある道です。勾配率10%である注意標識がありますが、そんなに勾配がある感じではありません。

 
◆旧旧国道(横谷越の途中)から見た現在の国道219号線
横谷越への道の途中から見た現在の国道219号線です。かなり下を走っていることがわかります。

 
◆湯前町横谷
旧旧国道でもおにぎりを発見。しかし、かなり標識が痛んでいます。

 
◆横谷越手前
横谷越・県境の手前附近です。
民宿のような建物があり、附近には集落もありました。

おにぎりを発見したので撮影。こちらもかなり痛んでおりました。


 
◆横谷越(県境・宮崎県)
横谷越・県境です。宮崎県側を写しています。

なんと、宮崎県側の横谷越は全面通行止となっておりました。
近所の農婦のおばさんに聞いたところ、先のカーブで崩れており、通れないのだそうです。ひょっとして、この集落の西米良村側の人は陸の孤島状態なのでしょうか。熊本県側に出ないと何処へも行けない状態ということなのでしょうか。

附近には、朽ち果てた標識など、時代を感じさせる標識がありました。

画像一番下は西米良村の少し先まで歩いていった場所で撮影したもの。


 
◆横谷越(県境・熊本県)
横谷越・県境です。熊本県側を写しています。

こちらは消えかかった県境標識や道路情報板などが設置されております。


 
◆西米良村荒谷(国道と旧旧国道分岐)
横谷越の峠附近でオフロードバイクがそのまま村道横谷線(旧旧国道)へ走って行きました。戻ってこないところを見るとそのまま通過できたということなのでしょう。

私はその区間の通行を断念し、一旦、旧国道と国道219号線・横谷トンネルを経由して反対側の横谷越への入口へ行きました。
しかし、峠附近で「全面通行止」とあった通り、こちらの村道横谷線入口附近にも「全面通行止」と表示されておりました。

「山の宿 砂は黄金」とある看板は、きっと横谷越附近にあった民宿のことなのでしょう。
 


 
横谷越は古くからの交通の要衝だったため、思ったよりも良い道でした。通常、峠附近には何も無いことが多いのですが、ここには集落があり、生活のにおいがしました。
県境附近を少しだけ歩くと、タイムスリップしたような光景が目の前に広がっていました。

現在の横谷越は、熊本県球磨郡湯前町側を町道猪鹿倉横谷線、宮崎県西諸県郡西米良村側を村道横谷線になっています。国道ではなくなったとは言え、峠の生活道路として利用されています。


 
本ページの記録
走行取材 2000/05/03
掲載   2000/05/15

 
画像はSONY DCR-PC10で撮影したDV動画をAdaptec AHA-8920(IEEE1394カード)にて静止画取込みしたものです。デジカメ画像に比較して画質が劣りますがご容赦下さい。
表示画像は160x120サイズですが、画像クリックすることにより640x480サイズのものが表示されます。

 
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