道の活動 

 
旧国道326号線(宇目町桑の原〜北川町)

 
 旧国道326号線は現在の国道326号線を縫うように各所で存在している道です。地図帳で見る限りでは三国峠附近や大分・宮崎の県境、宮崎県に入っての旧道がかなりのマイナーロードとなっています。

 
★宇目町桑の原(峠)を地図で確認
(C)1999 ALPS Mapping Co.,Ltd.
大分県南海部郡宇目町の桑の原地区は、この国道326号線の中では最後まで残っていた交通の難所であり、大型車は通行不能区間でありました。

昨年、国道326号線としては最長のトンネルである桑の原トンネルが開通し、また北川町の幅員狭少区間もバイパスが同時に共用開始されたため、大型車の通行も全線に渡って可能となりました。


 
▼宇目町桑の原(唄げんか大橋寄りの旧道入口)(1)
画像左上:旧道(左)と国道交差路。唄げんか大橋方面向きに撮影。

画像右上:旧道(右)と国道。以前はガードレールのところは旧道への道であった。

写真左下の「大型車通行止」看板は道路脇の草叢に放置されていたもので、ここが国道本線であった時はガードレールのある手前に設置されていました。
旧道が国道本線であった時に幾度とこのポイントを通過しており、記憶にあります。(探せばデジカメで撮影したものがあると思います。)


 
▼落ち葉や枝が散乱(2)
旧道を少し走ると直ぐに荒れているのを確認。車が往来した形跡は無く、一面落ち葉で覆われている箇所もあったり、倒木が酷くで脇に避けて走ったり・・・。

 
▼北川ダム分岐路(3)
道は国道であった時と同じ平静さの道路状況となり、分岐路が出現。左へ行くと北川ダム。丁度、桑の原トンネルの手前の国道に出ることができます。

 
▼倒木と土砂崩れで通行不能(4)
峠の手前のカーブで道が寸断状態。その上を車で走った形跡はあるものの、走行時の天候は小雨が降ったり止んだりして道がぬかるんでおりました。無理に走ってハンドルを取られると谷底へ落ちてしまうのでここで走行中断しました。(土砂が乾いて固まった状態で車が四駆だったら走れたのかも知れませんね。)

 
▼宇目町桑の原(桑原川附近の旧道)(5)
国道326号線の桑の原トンネルを通過して宮崎県東臼杵郡北川町川内名に入ったところで旧道の分岐路があり、そこから桑の原の峠の反対側の入口へ。

分岐路を入ったところで再度大分県南海部郡宇目町の県境。
少し進むと桑原川があり、桑原橋を越えたところでT字路。
旧道はT字路を右折。右折した反対側に錆びた国道標識を発見。

画像は峠からの道の出口を北川町向きに撮影。後ろの行き先標識は設置が昭和50年代半ばであるのを考えると、国道標識は県道から国道に昇格当初設置されたものなのかも知れません。

この交差路にはもっと大きな標識が別にあったのですが、数年前の台風で北川が氾濫し北川町が災害救助法の適用を受けた直後に走った際に桑原川に落ちているのを確認しました。その標識の土台であったものは今もそこに放置されたままになっています。

こちら側の峠の入口には親切に「全面通行止」看板がありました。反対側には無かったのに・・・。

画像左上:桑原川に掛かる桑原橋。
(北川町方向を望む)
画像右上・左下:T字路附近。「大型車進入禁止」「宇目・三重・大分→」等の標識が今でも残る。

桑の原の峠は廃道に近い状態であり、桑の原トンネルが共用開始になってからは殆ど車の往来も無くなり、維持もされなくなったために荒れてしまったようです。ここが以前何度も走ったあの国道であったというのが嘘のような光景でした。

桑原橋側に「全面通行止」看板があり、また地中にはNTTの配管があるのを考えると完全な廃道にはならず、道路改修工事が行なわれるのだと思うのですが、この道を改修するには相当大変なのだろうと感じました。


 
★北川町の生活道路を地図で確認
(C)1999 ALPS Mapping Co.,Ltd.
宮崎県東臼杵郡北川町を走る旧道は現在でも車や人の往来があります。その沿線には集落もあり、生活道路と位置付けられています。大分県との県境から北川町下赤までは旧道が拡幅されたと考えて良いでしょう。トンネルがある附近等にはそれを迂回する形で旧道は残っています。

そして、北川町下赤の下赤ダム近くで国道と旧道は一旦別れます。北川を橋で越え、川向こうを並走するようになります。

道路状況は悪くは無いものの、幅員が狭く、あちこちに待避所があります。国道本線だった頃は「次の待避所までXXXm先」という看板があった程です。工事関係のダンプカーが往来し、離合が不能であったための措置でした。現在では取り払われています。


 
▼北川町堀切(1)
北川町堀切の旧道はバイパスが全面開通する去年までは国道本線として最後まで残っていた区間です。国道標識がまだ残されており、上下線共用の標識となっています。写真右の標識の向こう側には現在の国道のガードレールが見えます。

 
旧道は一旦現在の国道と合流しますが、直ぐにまた分かれます。国道10号線にあるトンネルの真上を通過し、北川町の市街地を走った後、北川郵便局の先で国道10号線と重複になります。
(現在の国道10号線の重複路となる曾立山交差点よりも南になります。)

 
本ページの記録
走行取材 1999/12/05
掲載   1999/12/07

 
画像はSONY DCR-PC10で撮影したDV動画をAdaptec AHA-8920(IEEE1394カード)にて静止画取込みしたものです。デジカメ画像に比較して画質が劣りますがご容赦下さい。
表示画像は160x120サイズですが、画像クリックすることにより640x480サイズのものが表示されます。

 
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