道の活動 

 
旧国道500号線(彦山駅〜英彦山)

 
 旧国道500号線の彦山駅〜英彦山の間にはバイパス路が開通し旧国道として降格してしまった道が存在します。前々から気にはなっていた路線でしたので走行してみました。
最初の走行(1999/05/29)は走る予定にしていなかったものの、用事で道の駅・やまくにへ行く途中、ヨワヨワな車が沢山の車を牽引しており、その先頭に踊り出るために旧道へGOしてみたのです。(結果は先頭から2番目になりました〜。) それで、奇妙なことに「県道32号線」標識が路線上にあることで頭が「??」の状態になり、再度DVCを持参してじっくり調査することにしてみました。

 
彦山駅→国道500号線→旧国道分岐
旧国道との分岐の手前には国道番号標識があり、その先に分岐予告看板があります。

現行の国道500号線には「バイパス」と標記されたままになっており、代わりに旧国道には「旧道」と記されています。

国道500号線と旧国道との分岐交差路です。

画像左上に注目して下さい。ナント、国道番号のマークの筈が県道番号マークで標記されています。結構、野峠方面へは足を運ぶことがあるのですが、じっくりとこの看板を見たことが無かったために気が付きませんでした。この表示はあきらかに誤りですね。


 
旧国道区間(南坂本→英彦山神社方面)
旧国道を走って少しだけ進んだところで対向車向きに県道標識看板が・・・。

あれ?この道は国道から格下げされても県道では無い筈なのだが・・・。しかも、県道32号線は主要地方道犀川豊前線で、その起点は野峠の先で遥か彼方という状況。

その謎は後述することにして、道路状況は旧国道211号線・嘉麻峠に似た状況。少し嘉麻峠の旧道よりは狭いかな〜って感じです。

それから更に峠道を進んで行くと林道別所河内線との交差路に差し掛かります。林道の方が見た目に綺麗な感じがしました。
その林道との交差路のところで旧国道の進路には県道標識看板がありました。
この旧国道沿いには「九州自然歩道」と交差するところがあり、そこにはウォークを楽しみに来た人達の車が沢山路駐してありました。2度走行し、2度とも車が5〜6台は停まっておりました。

 
旧国道分岐←国道500号線←英彦山
旧国道を走り、国道500号線と再度合流する交差路附近です。

こちらの分岐標識は特におかしな部分はありませんでした。交差路から先の国道は旧国道よりも若干道幅が広い程度であります。


 
県道32号線の番号標識の謎
旧国道にあった「県道32号線」の県道番号標識なのですが、これ如何に? 私なりに推測してみたのですが、国道496号線や国道500号線は平成の時代になってから昇格が行なわれた道であるということで、現在の県道32号線の起点から国道496号線・野峠・柳峠・国道500号線を経由して小石原の国道211号線との交差点辺りまでは県道32号では無かったのか?ということ。そして、旧国道は昇格して短い間国道として使われ、その後バイパスのみが国道扱いとなり、旧国道の部分は降格し、国道番号標識と置き換えられることなく、そして標識を撤去されることなく現在に至っているのではないか?
しかしながら、推測にしか過ぎない状況なのです。

国道MLでこの話題をちょっとだけしてみたところ、福岡市在住の湯川さんがわざわざ調査をしていただいたようで、その結果を知ることが出来ました。

福岡県の古い管内図と大分県の新旧管内図他から調査をしていただいた結果内容です。
(国道500号線関連のものです。)

 <県道から国道へ昇格>

昇格前
昇格後
昇格区間
福岡大分
県道2号線
国道496号線
国道10号線(国道496号線・起点)〜
国道500号線〜国道212号線
大分
県道24号線
国道500号線
起点〜安心院町役場
大分
県道42号線
国道500号線
安心院町役場〜国道387号線
大分
県道27号線
国道500号線
国道387号線〜国道212号線
大分
県道2号線
国道500号線
国道212号線〜国道496号線
福岡
県道32号線
国道500号線
国道496号線〜国道322号線
福岡佐賀
県道11号線
国道500号線
国道322号線〜国道3号線(国道500号線・終点)

と言う訳で、この旧国道は国道だった前は県道32号線だったということがはっきりしました。

国道496号線も国道500号線も近年道が徐々に良くなり、この路線も変わってきています。
まぁ、峠部分については拡幅は今のところ行なわれていない訳でマイナーロードの状態です。


 
本ページの記録
走行取材 1999/05/29、1999/06/05
掲載   1999/06/10
修正   2000/09/13(「別所豊前坊」の表記を「英彦山」と記述変更)

 
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