道の活動 

 
主要地方道竹田五ヶ瀬線(大分・熊本・宮崎県道8号線)

 
 主要地方道竹田五ヶ瀬線は、大分県竹田市から熊本県阿蘇郡高森町を経由し、宮崎県西臼杵郡五ヶ瀬町までを走る道で、九州で唯一の3県(大分県・熊本県・宮崎県)を跨ぐ県道です。

前回の取材は1998/02/14であり、当時の取材写真についてはバックナンバーをご覧戴くことにして(とは云え大した記事ではありませんが・・・)、今回は時間の関係で宮崎県西臼杵郡高千穂町河内の国道325号線との交差点から大分県竹田市飛田川の国道57号線との交差点(県道起点)までを(北向きに)走行してみました。


 
宮崎県の県道(宮崎県西臼杵郡高千穂町)

 
◇五ヶ所高原トンネル
宮崎県西臼杵郡高千穂町河内から五ヶ所高原トンネル間はセンターラインのある走り易い道となっています。

五ヶ所高原トンネルは1998年10月に完成したトンネルであり、その前後の道も綺麗なものでした。このトンネルの前後に旧道との分岐があります。前回走った時はまだ工事中だったトンネルです。

画像左上はトンネル南側の入口、画像右下はトンネル北側の入口です。
画像左下はトンネル南側の風景であり、その画像のガードレースの先に見える道が旧道です。


 
◇崩野峠(崩野隧道/高千穂町崩野)
崩野峠は五ヶ所高原トンネルの旧道にあたる道に位置し、五ヶ所高原トンネルが出来るまでの間は本線として使われていた道です。
(画像左は五ヶ所高原トンネル北側の崩野峠(左側の道)との分岐。画像右と画像下は崩野隧道の北側入口。)

 
崩野峠(崩野隧道)の南側は急勾配の峠道になっております。
崩野隧道の南側入口(画像左上)から五ヶ瀬向きの下り坂は勾配15%(画像右上・画像左中)、上りは勾配12%(画像右下)の注意標識の表示がなされています。
また、南側の上り坂には錆び付いて朽果ててしまった「注意(CAUTION)」と記された標識が残っておりました。その下の補助標識は錆びが蔓延し読取り不能でした。

この崩野峠にある崩野隧道ですが、ナント隧道の上には山がありません。一体何の為の隧道なのか? 不思議な隧道です。隧道の横の山肌の落石に備えた洞門のような役割をしているだけなのでしょうか?! これだけの急勾配の先にあるこの隧道は何とも大間抜けに思えます。


 
崩野峠の南側には画像左・画像右のように県道番号標識が現在でも存在しています。

五ヶ所高原トンネルは昨年秋に開通したばかりの道のようですから、いまだに旧道への降格はしていないのかも知れません。
実際、NTTの電柱などは旧道を経由していますので、道自体が通れなくなるということは暫くは無いかと思います。

画像下は五ヶ所高原トンネル南側の崩野峠(写真右側の道)との分岐です。


 
◇県境附近(熊本・宮崎/宮崎県西臼杵郡高千穂町原山)
熊本県・宮崎県の県境附近(宮崎県西臼杵郡高千穂町原山)。

県境に掛かる橋は「けんかいはし」と刻まれておりました。


 
熊本県の県道(熊本県阿蘇郡高森町)

 
◇県境附近(熊本・宮崎/熊本県阿蘇郡高森町津留)
熊本県・宮崎県の県境附近(熊本県阿蘇郡高森町津留)です。

 
◇県境附近(大分・熊本/熊本県阿蘇郡高森町永野)
大分県・熊本県の県境附近(熊本県阿蘇郡高森町永野)です。

ご覧のように細い道です。熊本県内はこのような細い道が延々と続きます。


 
大分県の県道(大分県竹田市)

 
◇県境附近(大分・熊本/大分県竹田市二俣)
大分県・熊本県の県境附近(大分県竹田市二俣)です。

 
◇JR豊肥本線・豊後竹田駅(南側の手前)
竹田市街に入ると道が入り組み県道が半ばたらい回しのような扱いで交差路を何度も曲がります。交差路には分岐標識等が整備されていないところが殆どであり、県道から外れて走行してしまうことでしょう。また、市街地に入ったところで素堀りのトンネルを数カ所で潜ることになります。

画像はJR豊肥本線・豊後竹田駅の駅舎のある南側の手前附近の交差点です。


 
◇県道起点の交差点(大分県竹田市飛田川)
主要地方道竹田五ヶ瀬線の起点となる交差点附近(大分県竹田市飛田川)です。

国道57号線・一般県道白丹竹田線(県道638号線)・主要地方道竹田五ヶ瀬線(県道8号線)との交差点(画像左中)です。画像左上・画像右上が県道の起点附近です。


 
主要地方道竹田五ヶ瀬線は大分県と宮崎県では整備されている区間が多く、大分県竹田市内の市街地区間・熊本県全線と県境(大分/熊本/宮崎)を包括する部分・宮崎県の崩野峠附近はマイナーロードと云えるでしょう。また、今回(2回目)走行しなかった五ヶ瀬町内も同様にマイナーロードと云えるでしょう。

今回取材走行してみて、崩野峠が事実上の旧道となってしまったのを受け、「そのうち走れなくなるような事態が起きないことを願う」ばかりであります。旧道にはそれまでの往来の歴史・浪漫がありますし・・・。


 
本ページの記録
走行取材 1998/02/14(第1回取材)
掲載   1998/11/18
走行取材 1999/06/12(第2回取材)
掲載   1999/06/14
修正   2000/09/13

 
画像はSONY DCR-PC10で撮影したDV動画をAdaptec AHA-8920(IEEE1394カード)にて静止画取込みしたものです。デジカメ画像に比較して画質が劣りますがご容赦下さい。
表示画像は160x120サイズですが、画像クリックすることにより640x480サイズのものが表示されます。

 
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